SKY-HIへの期待
この超絶きれいな顔の男はSKY-HIと言って、AAAの一員であると同時に、
アングラ界隈でも評価の高いラッパーでもある。
その彼が最近おもしろい宣言をしていた
この宣言をみたとき、「おお、そうきたか!」となんか腑に落ちるところがあった。
これはひじょーーーーに個人的な意見なのだが、SKY-HIは、こんな彫刻風イケメンなのに、どことなく自分を肯定していない雰囲気があって、入れ物(=器)と、中身(=精神)の種類に、ちょっとしたアンバランスさを感じていた。
まぁ、その危うさがいい感じに魅力になっていて、うまく楽曲に表れているのだが、
そういうのは早めに処理しておかないと、いずれ器のすばらしさに自分で負けちゃうタイプなのかもなぁなんて勝手に考察していた。
表現することと、求められることに対して、
たぶんすごい真面目な人なんだろうと思う。
そんな彼が、国民的存在になると宣言した。
国民的な存在。それは、"分け隔てなく伝えられる存在になる"ということだ。
分け隔てしないということは、多くの人たちを"思いやる"ということだ。
受け取る側のことを想い、自分が提供する作品に真摯に向き合い、その溝を埋めていく…
うーん、それ、めちゃくちゃ難しい。
ぶっちゃけ、ターゲットをせばめて、“分かる人だけ”にむけて発信したほうが楽だ(なかなかファンが広がらない辛さはあるけれど)
ちなみに、SKY-HIのラップは、ものすごい聴きやすい。HIPHOP素人も理解しやすく、且つ玄人の耳も満足させることができる。
それって、かなりすごいことだと思う。
SKY-HI / One By One ft.R-指定 ~ Critical Point ft.TARO SOUL,KEN THE 390 #超ライブ
日本ではアングラで崇拝されるものだけをDOPEと呼ぶ傾向があるけれど、
海外だと、すんごいDOPEなフレイバーをわかりやすくメジャー化させて、
多くの人がたのしめる音楽として出来上がっている。
先日ブログであげたスラックの記事でもかいたけれど、良い音楽の絶対数を増やさないとそもそも市場のレベルがあがらないし、シーン(日本のHIPHOPシーン)が元気にならない。
SKY-HIがHIPHOPアーティストとして生きていきたいかとうかはわからないが、
こういうアングラ要素をメジャーで発信できる才能は今のHIPHOPシーンには必要だし、
ぜひ、国民的存在になって日本語HIPHOPを盛り上げてほしいと思う。
もうちょっとしんどい日々は続くだろうけれど、
おじさんになったとき、めっちゃデッカイ男になってそうだな。