ムダに楽しく、ビスコッタ

Notリア充。アンチVery。 どうしようもないオンナ30代。いかに東京を遊びつくせるか。

『重版出来』 黒沢の才能

珍しく早く帰ることができたので、とりあえずTVをつけてビール片手に生姜焼きを食べていたら、
『重版出来』のドラマが放送されていて、まんまと泣されることになった。

『重版出来』は、過去に一世を風靡した『働きマン』のような熱血ワーキングドラマで、
新卒を女性編集者を主人公としている。
その主人公・黒沢がまっすぐすぎて、良いやつすぎて、かなりおもしろいのだが、
なんとなく『ワンピース』のルフィを彷彿とさせるその姿に、
仕事をする上での"初心"を思い出させてもらったような気がした。

30代になると、ある程度自分の成功体験ができてくる。
若手のまだ経験の浅い子と比較して『自分、まぁまぁすごいんじゃね?』と勘違いすることもある。
でも、それは"井の中の蛙"であり、"裸の王様"である。

恐ろしいことに、そういう勘違いを叱ってくれる人がいなくなるのが30代。
自分で自分を律するしか、成長する方法はない。

『重版出来』の黒沢は、おそらく天才だと思う。
なぜなら、普通の人なら簡単に調子にのるだろう褒め言葉や、
自分の手柄などに、終始謙虚だから。

柔道でオリンピックを目指していた過去から推測するに、
そもそも人として器がデカいのだが、
その大きな影響力の根源は『すんげーイイヤツ』という以外、他ならない。なによりの才能だ。

私は天才でもないし、
才能があるわけでもない。
つまりはすんげーイイヤツではない。ほど遠い。
でもだからこそ、黒沢みたいな天才を前にして、「あぁ、このままだったら私はここで終わるなぁ」としみじみ感じた。
そして、こんなところで終わってられないなぁと強く思った。
“新卒の初心”に、“8年間の積み重ね”が、負けるわけにはいかない。

ドラマは毎週火曜日、夜10時放送しているようだ。
大嫌いな週の真ん中、水曜日。
その朝の景色が、すこーーーしだけ、変わって見えるかもしれない。